「やるべきこと」が今すぐできない理由と5つの対処法
「今すべきこと」 がすぐできるようになるための方法。
「今すべきこと」がすぐにできない私
私は「先延ばしにする癖」がある。
夏休みの宿題も
ピアノ発表会の練習も
卒業論文も
クリーニング屋にスーツを取りに行くことや
毎日風呂に入ることさえも
なんとなく先延ばしにしてしまう。
この記事を書き始めたのだって、日付が変わってからだ。
今朝、眠い目をこすりながら必死に起きたその時には「今夜は11時までに寝よう」と固く心に誓ったはずなのに。
どうしてこうなってしまうのか。
もう十数年も同じ過ちを繰り返してきた気がする。
その度に「次は気をつけよう」と心に誓うけれど、実際の行動はついて来なかった。
しかし今回、非常に効果的と思われるマインドセットを発見したので、忘れないように記事としてしっかりと残しておくことにした。
同時に、もしこの記事が私と同じ現象に悩む誰かの参考となってくれれば、それ以上の幸せはない。
※この記事は上記TEDを視聴し、感じたことをまとめたものです。必要があれば合わせてご覧下さい。
「やるべきこと」が今すぐできない理由
そもそも、「やるべきこと」が今すぐできない理由には大きく分けて2つの事象が存在する。
①やり方がわからない
②やることは明確だが、なかなか手がつかない
①についてはここでは解説しない。
「自分ではできない」ことに早く気づくためのレッスンとして、まずは自分のスキルについて、棚卸しをすることから始めるといいと思う。
問題は②だ。
夏休みの宿題やレポートの類に向き合った時に起きる事象。
漫画を開き、無意味にツイッターを更新し、BGMが必要だからとYouTubeを開く。
そして「あなたへのオススメ」をさほど興味はないのに延々と閲覧してしまう。
この現象だ。そしてご存知のとおり、この時間は非常に空虚で陰鬱としたものである。
では、なぜこのように無駄な時間を過ごしてしまうのか。
18年2月20日現在。
「人間とはそういうものだから」と結論付けた。
これは一見、私が先延ばしという行動をとってしまうことに対し、対処することを諦めてしまったようにも取れるが、それは少し違う。
あえて「人間とはそういうもの」(「先延ばしにしたい」という気持ちはどうしても芽生えてしまうもの)と位置付けることにより、「ではそういう気持ちになった時、いかに対処するのか」という対症療法的なアプローチを行うことにシフトしたということだ。
「先延ばし」への対処は難しすぎたが、対症療法であれば多少は見えてくるものがある。
具体的に効果のあった5つのアプローチをここでは列挙する。
「やるべきことが今すぐできない」に貴方に送る5つの対処法
こちらの対処法も大きく2つに分けることができる。これが
①外的要因を取り除く
の2つ。順に紹介していく。
①_1:睡眠を十分に取る
睡眠不足は注意力を奪ってしまう。
注意が散漫になると、本来気にしなくてもいいはずのところに興味・関心が移ってしまう深刻な原因となる。
また思考が鈍ることにより、今取り組むべき事項に対してのハードルを過剰に高く感じさせてしまう恐れもある。
すると、解決が難しそうな問題を前に、目を背けたいという気持ちが少しずつ強くなってしまい、結果として目の前の短期的な娯楽に走りがちをなってしまう。
①_2:机を綺麗にする
机の上には何も置かない。
収納はもちろん、業種によっては文房具すら不要。
PCが一台あればいい。
本や資料も全て目に付かないところに片付ける。もちろん、スマホも。
これも、注意力が散漫になってしまうことを防ぐための工夫にあたる。
私はこれがドンピシャではまり、効果のあった施策だ。
オフィスの机にはノートPCと社内電話しか置いていない。
①_3:不安をなくす
個人的に、注意力が散漫となる要因ランキング第一位は不安だと思う。
業務の場面で言えば「〇〇日までにあれもやらなきゃ」「〇〇までにこれもやらなきゃ」と、作業量に追われている状態が一番不安を強く感じやすい。
他にも、炎上しそうな案件を抱えていたり、ミスを犯し上司に報告しなければいけなかったりなど、誰しもが様々な場面で不安を感じてしまう瞬間があるはずだ。
そして多くの場合、不安が発生する原因は明確である。
自らの中では。
とはいえ、ここまで読んでくれている皆様であれば、不安の発生源を解消することすら「先延ばし」としてしまうに違いない(私もそうである)
そのため、次はアプローチを変えて、マインドセットの点から対処法を記載する。
②_1:衝動的な行動を起こす自分は「もう1人の自分」と位置付ける
もし作業を中断し、本来であれば不要な行動を起こしている自分に気づいたら、一歩引いて客観視してみるといい。
その上で、行動を起こしてしまっている自分に対し「これは、私じゃない私が勝手にやっている」と、明確な線引きを与えるのだ。
「論理的な思考を持つ自分」と「衝動的に行動してしまう自分」の2人が、脳内で1つのハンドルを握っているイメージだ。
そして、私は「論理的な思考を持つ自分」であるように、常に務める。
衝動的な方の自分を見つけたら、客観視し、諭す。
これは
・不要な行動を起こしてしまっている自分に気づく
・「論理的な思考を持つ自分」に思考を戻す
この2つの思考整理を一瞬で行う訓練になる。
②_2:時間の価値を明確にする
「今の貴方の時給はいくらですか?」
と問われた時、即答できるだろうか。
この質問は一例で、要するに「自らが過ごす時間の価値を、明確に実感できているか否か」により「やるべきことが今すぐできない」ことがどれほどの損失を生んでいるのかを実感できるか否かが決まる。
このことを可視化するために、動画の最後に「人生カレンダー」というものが紹介されている。
是非、貴方に残された時間が決して長く無いことを実感してほしい。
まとめ
ここまで書いて思ったことは、他の項目が対症療法であったのに対し、②_2のみそうではない。
対症療法ではないのだ。
書いているうちに考えがまとまり、気づいた。
「やるべきこと」が今すぐできない事象に対する対処法は
・事象といかにうまく付き合うか
・自らの時間の価値をどこまで詳細に知っているか
の2点に落ち着いた。
上記2点により、「やるべきこと」が今すぐできる人間になれるかもしれないが、それよりも「自らの時間の価値をどこまで詳細に知っているか」を整理することができれば、より大きな、価値ある何かに気づけるような気もする。